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安心して忘れられる世界
何年か前からずーっと心の中にあること。
それは、この世界が安心して忘れられる世界になったらどんなにいいだろう、ということです。
これまで家族にも友人にも、誰にも話したことはありませんでした。
でも、先日ネットニュースの中で、「注文を間違える料理店」のような記事が出ていて…!
それはお年寄りの方や認知症の方に、レストランのホールに立って注文を聞いてもらったり、料理を運んでもらうという、ユニークな取り組みでした。
忘れても、間違えてもよくって、その日その時に出来る限りをやってもらう。
そしてお客さんとのやり取りを楽しんだり、誰かに貢献できる自分であると感じられる場所。
このニュースを見て、すご〜〜〜く心が動いたんですよね。
そして、せっかく心にやってきたメッセージをシェアできたら…と思いました。
私たちにとって忘れることは、どちらかというといけないことで、不安だったり、恐怖を伴うこともあります。
場合によっては誰かに謝ったり、責任を取らなければならない、なんてこともあるかもしれませんね。
私自身は鍵の締め忘れたり、スマホを家に忘れたり、時にはラップが冷蔵庫にしまってあったり…
うっかり×忘れがちなタイプです。
だから娘には「母ちゃんは忘れんぼさんだから!」と言われています!笑
一見不名誉に聞こえる言葉ですが、私にとってはありのままを認めてもらえて、肩の荷が降りる、有り難〜いお言葉です(*^^*)
そして私の中では「忘れる=癒し」だと思っています。
過去の苦しいこと、辛いことも、忘れることで浄化されていく。
もはやそんな出来事がなかったように、心が解放される。
時には周りの誰かに思い出させられることがあるかもしれませんね。
でも、また静かに忘れていく。
それは記憶力が高くて、思考に感情が揺れ動きやすい人間へのギフトなんじゃないかな…と思います。
私の祖母は90代後半で、少しずつ忘れていっています。
昨日今日の短期記憶は忘れていて、子ども時代などの長期記憶は残っています。
だから私たちが会いにいくと、私のことも、娘のこともどこかのお嬢さんだと思うみたい(*^^*)
もちろん最初は「この時が来たか〜。」とは思ったものの…
悲しいことはなんにもないし、「思い出してよ!」と躍起になる必要もなくて。
ただただ一緒にいる、今にとどまることができます。
戦争も経験して、いつも忙しくしていた働きもののおばあちゃんが、ゆったりと生きる時間。
私たちにはなんていい時間が用意されているんだろう。
もちろん、一緒に住んでいる家族からしたら大変なこともあって、「そんなのんきなこと言わないで!」と思うかもしれません。
介護の現場も垣間見させていただいた私としては、その大変さも感じています。
でも、もし本当にいろいろなサポートが整って、本人も家族も介護者も、誰もが安心して忘れられる世界だったとしたら…
歳をとることや、大切な人を忘れることの不安や恐怖から解放されて、心からその時間を味わうことができるんじゃないかな…と思います。
このメッセージからどんな道が続いているのか、まだ私にもはっきりとは分かっていません。
でもきっとなにかミッションに繋がっているんだろうなぁ…と感じているのでした✴︎
今日もお読みいただき、ありがとうございます♡
ではでは、よい週末を〜!
目代なおこ